受動態の表す意味は、「~される」という動作を表すときと、「~された状態にある」という状態を表すときとに大別される。動作か状態か、どちらを表しているかは文脈によって判断する必要がある。
- The gate is closed at five o’clock every day.
- The gate is closed until five o’clock.
動作の受動態であることを強調するために、特にくだけた表現では<be+過去分詞>のbeをgetで代用し、<get+過去分詞>のかたちで表すことがある。
- Thirty people [got | were] killed in the fire.
- その火事で30人が亡くなった。
- 事故や病気で人が死ぬ場合、diedと自動詞で表現してもよいが、被害の意識を強調するためにkillの受動態で表されることもある。
状態の受動態であることを明示するために<remain+過去分詞>を使うことがある。この他にも、lie / stayなども用いられる。
- Schools remain closed due to heavy snow.
また、状態の変化を表すために<become+過去分詞>を使うことがある。
- His reputation became known to the world in no time.
- 彼の名声は瞬く間に世界に知れ渡った。
- 「知られていない状態」から「知られている状態」に移行した。
これらの場合、助動詞be以外の動詞に続く過去分詞は主格補語(SVCのC)として考えることもできる。