主語または目的語について、それが「何なのか」や「どういう状態なのか」を明確に示すことで文の叙述を完成させる語句を補語(Complement)と呼ぶ。主語を明確に説明する補語を主格補語(Subject Complement)と呼び、目的語を明確に説明する補語を目的格補語(Object Complement)と呼ぶ。

補語になる語句

(1) 名詞

(2) 代名詞

(3) 形容詞

(4) 副詞

(5) 不定詞

(6) 動名詞

(7) 現在分詞

(8) 過去分詞

(9) 前置詞句

[FYI] 義務的な副詞句

次の2文は、形はよく似ているが前置詞句の果たす役割に違いがある。

  1. Mike is in good health.
    • マイクは健康だ.
  2. Mike is in the kitchen.
    • マイクは台所にいる.

1.の文において、前置詞句in good healthは主語Mikeの状態を表すのに対し、2.の文の前置詞句in the kitchenは主語のいる場所を表している。すなわち、1.では、be動詞は動詞の前後(主語と補語)を連結する連結動詞(Linking Verb)としての役割を果たしているが、 2.のbe動詞は主語の存在を示しており、従って b. の前置詞句は場所を表す副詞句であると言える(安井, 2005)。

安藤(2005)は2.に見られるようなbe動詞を「存在のbe」と定義し、義務的な副詞語句(Obligatory Advervial)を要求する SVA 型の文型を作る代表的な動詞と位置づけている。義務的な副詞語句を要求するその他の動詞には、live, lie, stand, stayなどの静止動詞(Verbs of Rest)が含まれる。


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