a. 許可(~してよい) †
canよりも形式的で丁寧な印象を与える。mightにするとより丁寧な印象を与える。
- May I take a picture here?
- ここで写真を撮ってもいいですか?
- 許可のmayに対する応答は、基本的に許可のcanに対する応答に準じる。不許可の意味でmay notを使うことは現在では珍しく、must not(禁止)かcannotを使うのが普通。
b. 推量/可能性(~かもしれない) †
「実際にそうである/そうなるかもしれない」という話者の主観的な推量を意味する。
- The little boy may be a genius in mathematics.
- The little boy might be a genius in mathematics.
- その少年はひょっとしたら数学の天才かもしれない。
- 推量のmightは自信の持てない推量(ひょっとしたら~かもしれない)を表し、意味は現在になる点に注意。
- We thought the little boy might be a genius in mathematics.
- 我々は、その少年は数学の天才かもしれないと思った。[時制の一致]
- mightはmayの過去形だが、時制の一致をのぞいて、単独で過去の推量(~だったかもしれない)を表すことはない。過去の推量(~だったかもしれない/~だったにちがいない)を述べるときは<may+完了形>、<must+完了形>を用いる。
「もしかしたら/たぶん」を意味する副詞maybeは、助動詞mayとbe動詞の省略形。
- Maybe he is in love with Susan.
- もしかしたら彼はスーザンに恋をしているのかもしれない。
c. 祈願文を作る †
<May+S+V>の形で、願望を表す祈願文を作る。文語的な表現である。
- May the New Year bring you happiness!
- あなたにとって新年がよい年でありますように。
- I wish you a Happy New Year.とも書ける。こちらの方が口語的。
- May the Force be with you.
- フォースと共にあらんことを。
- 大長編SF映画『スター=ウォーズ』(Star Wars)の中で、銀河共和国の平和と正義を守る騎士(Jedi:ジェダイ)が交わす挨拶の言葉。フォースとは、ジェダイが操る神秘的な力のこと。
- (May) God bless you!
- あなたに神のご加護があらんことを。
- くしゃみをした相手に対して「お大事に」という意味で使うこともある。この場合、Godも省略されてBless you.とだけ言うことが多い。くしゃみをしてBless you.と言われた人は、Thank you.と御礼を言うのが普通。