to不定詞の名詞用法は、動名詞と同じく名詞の働きをする準動詞なので文の要素として主語(S)/目的語(O)/補語(C)になれる。ただし、動名詞と違い、前置詞の目的語になることはできない。動名詞とto不定詞の名詞用法の違いについて、詳しくは、動名詞とto不定詞の名詞用法を参照。

Sになるto不定詞

to不定詞を主語に置くと文頭が大きくなりすぎて文のバランスが悪くなることがある。そのような場合、形式主語のItを文頭に置いてto不定詞全体を文の最後にまわすのが普通である。形式主語に対して、実際の主語であるto不定詞を真主語と呼ぶ。このような形式主語を用いた構文を形式主語構文と言う。

以下は、上述の例文を全て形式主語構文で書き直したもの。

上記例文ではたまたま第2文型(SVC)の形式主語構文ばかりを取り上げたが、もちろん他の文型を取ることもある。

to不定詞の否定形

to不定詞を否定するには、否定語notやneverを置く。

Oになるto不定詞

他動詞の中には、動名詞とto不定詞を目的語に取るものがある。どちらも目的語に取れるものもあれば、どちらか片方しか目的語に取れないものがある。詳しくは、動名詞とto不定詞の名詞用法を参照。

to不定詞で表される意味が受動になるときは、<to+be+過去分詞>の形を用いる。

他動詞helpの場合、目的語には原形不定詞でもto不定詞でもよい。

第5文型(SVOC)のOにto不定詞が来るとき、形式目的語のitを置いてto不定詞全体を文の最後にまわすのが普通である。形式目的語に対して、実際の目的語であるto不定詞を真目的語と呼ぶ。このような形式目的語を用いた構文を形式目的語構文と呼ぶ。

Cになるto不定詞

主格補語(SVCのC)として

主語がdoを含む句や節の場合、Cは原形不定詞でもto不定詞でもどちらでもよい。

目的格補語(SVOCのC)として

目的格補語としての不定詞の用法については、SVO+C(不定詞)で詳しく取り上げる。


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